輻射熱で熱中症 アスファルトの照り返しでベビーカーは危険
夏の気温が上がってきています。35度以上の猛暑日も増えています。
40度を超える地域もあって命にかかわる危険な暑さになっています。
赤ちゃんや幼いお子さんは、体温を調節する機能が未熟なので、暑さへの抵抗力が弱いです。
日中、強い日差しの中で過ごすと熱中症(日射病・熱射病)になりやすいので注意が必要です。
赤ちゃんの熱中症は、重症化すると命にかかわるほど危険です。
熱中症は、高温・多湿・輻射熱がある・風が弱い環境で発症しやすいです。
輻射熱(ふくしゃねつ)とは、簡単に言うと地面や建物・体から出る熱です。温度が高い物からはたくさん出ます。
アスファルトやコンクリートの路面からの照り返しによる熱のことです。
路面に近いベビーカーの温度は、アスファルトの照り返しで高くなります。
ベビーカーの赤ちゃんは、大人よりもかなり高い気温と熱にさらされています。
テレビのニュース番組で、気温36℃の日に寒暖計を地面に置いて測っていました。
日向の道路だったこともあり路面の温度は60度ありました。
夏の暑い日のベビーカーでの外出はできるだけ避けたいです。
でも、上のお子さんやママの事情で出かけなければならない場合もありますよね。
対策として、ベビーカーに乗せている時は、時々降ろして抱っこしてあげましょう。
赤ちゃんの顔色や体温などこまめに様子を確認するのが必要です。(30分〜1時間に一度)
- 日陰、土の上、涼しい場所に移動して休憩。こまめに水分を与えましょう。
- 日よけなど直射日光を避けるものを必ず使うようにしましょう。
- 通気性がよく汗を蒸発させやすい素材の服を着せましょう。
- 散歩や買い物などは、午前中の涼しい時間に済ませましょう。
- 真夏は夕方でもアスファルトにこもった輻射熱が熱いです。
夏の赤ちゃんとのお出かけは、密着度の高い抱っこ紐よりベビーカーの方が涼しそうですが、
輻射熱による熱中症対策には、抱っこひもがおすすめです。
抱っこひもは、ママと同じ位置。地面、路面から遠いです。
赤ちゃんがアスファルトの照り返しによる高い熱にさらされる危険が少ないです。
赤ちゃんとママがくっつくので暑いかもしれませんが、
お互いの洋服を1枚少なくしたり、抱っこひも用の保冷材を使うといいですよ。
赤ちゃんとママとの間に、汗取りパッドを入れるとムレ防止になります。
抱っこひもの背中用冷却シートを入れると涼しいです。
嫌がっても赤ちゃんには帽子をかぶせましょう。
ベビーカー&ベビーキャリア用ポータブル扇風機や
ひんやり素材のアイスブランケットなどの熱中症対策グッズもいろいろとあります。
真夏の炎天下、命にかかわる危険な暑さ、
猛暑日などは極力控えるのが大切です。
暑い日は必要な外出以外はしないで、
お家で涼しく過ごさせてあげるのがベストです。
外出時は赤ちゃんとママの熱中症対策を万全にしましょう。
ママも疲れると思うのでお身体に気おつけて下さいね。